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2012年10月 2日 (火)

Smile

 Smileはチャーリー・チャップリンの作曲による、映画Modern times(1936)及びLimelight(1952)の中で使われた挿入歌。私が気に入っているのは見事な韻律に彩られたその後半である。

Light up your face with gladness

Hide every trace of sadness

Although a tear may be ever so near

That's the time you must keep on trying

Smile; what's the use of crying

You'll find that life is still worthwhile

If you'll just smile

 チャップリン(Charles Spencer Chaplin, 1889-1977)は笑いあり、涙ありの映画史上最も偉大な喜劇王と言われる。イギリスで生まれたが、小さいときに父がアル中でこの世を去り、母は病弱で非常に苦しい幼児期を送った。音楽で生計を立てていた母に代わって5歳でステ-ジに立って歌い、8歳の時には旅まわりの楽団の一員となって作曲を始めた。無声映画時代から数々の名作を残し、名声を得て1975年には英国政府より爵位(ナイト)を授与されている。

 私はとりたててチャップリンのファンというわけではないが、外国暮らしが長く外国人とのビジネス機会が多かった為、言葉以外のコミュニケ-ション手段に慣れざるを得なかった。そして沢山のスマイルに出会った。一人で下宿していたブルックリンでいつも朝飯を食べに行ったカフェの、朝から元気いっぱいのおねえさん。ボストンの郊外で車が故障し、ハイウェイで立往生していた時通り掛かりに助けてくれたサングラスに刺青のおにいさん。通訳の到着が30分遅れ、ひたすら乾杯とスマイルで座持ちをしたベトナム中央銀行副総裁との会食。そして何より素晴らしいのは、やはり家族のスマイルだ。それぞれのスマイルに勇気付けられる度に、チャップリンの「スマイル」の一節を思い出しては口ずさんだものだ。

 スマイルは初対面のぎこちなさも、頑なに閉ざされた心同士も溶かしてくれる。そして何よりも自分の心を暖かくしてくれる、お金のかからない特効薬だと思う。 

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