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2009年6月 1日 (月)

GM: Chapter 11が象徴するパラダイムの転換

 GMの連邦破産法11条(チャプター 11)申請は、経済体制及び民間ビジネスにおけるそれぞれのパラダイムの転換を象徴している。

経済体制:政経分離の意味が逆転した。これまでの政経分離は社会主義体制の国家(例えば中国)が経済に市場原理を導入する事を意味した。ポストGMでは資本主義体制の国家(例えば米国)が経済原理を社会主義化するという意味に変わる。圧倒的な競争力を背景に、市場原理主義を標榜してなりふり構わず世界中の市場を席巻しようとするのは、今や米国ではなく中国であり、財政資金を使って競争力の弱い国内産業を保護しようとするのは中国ではなく米国なのだ。もはや政経分離と言うよりも政経分裂と言うべきだろう。

民間ビジネス:トヨタの戦略車種に例えると、民間のビジネスモデルが「レクサス」型から「プリウス」型に変わった。新生クライスラーもGMも、もはやレクサス型車種で勝負することはない。街で見かけるプリウスの走る姿は颯爽としているが、レクサスは既に図体を持て余して息切れしているように見える。もちろんこのパラダイムの転換は自動車産業だけではなくあらゆる産業に共通している。

個人的には在米5年間、GMオールズモビル系統のΩ(オメガ)に乗っていた。米国では小型車に分類される車種だが、クラウンより少し大きかった。シボレー系統のヒット車種だったノヴァの上級モデルだが、新車の時からイグニッションの調子が悪く、いくら修理しても直らなかった。5年間主として通勤や買い物に使ったが、休暇を取ってNYからモントリオール、ケベックまで行ったこともあった。帰国間近になってようやくリコールがかかり、やっと直して中古市場で購入価格の4割で売って帰国した。GM車には郷愁があるが、そうした郷愁に拘っていては次世代のビジネス・パラダイムの構築は絶対にできないだろうと考えている。

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