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2008年7月15日 (火)

今はクラッシュ前夜なのか

6月最終週、某大手金融機関の株主総会で一人の個人株主がファニーメイ債とフレディマック債の保有残高とリスク認識について質問した。会社側は具体的回答を避け、リスクは適切に管理されているとの説明にとどめたが、この株主の懸念が不幸にして的中しそうだ。先週ファニーメイとフレディマックの株価がついにクラッシュしたのだ。FRBは間髪を入れずにサポートを表明した。

米国は何としてもシステミック・リスクを回避するだろう。だが言うまでもなくファニーメイとフレディマックはquasi-sovereignだ。真に懸念されるのは米国自身の財務格付けがAAAから転落することである。事実、先週末以降のcredit squeeze は急激なドル安を伴っており、単独安が「お約束」の円でさえユーロや豪ドルとほぼ同一の比率で上昇している。ドルの全面安だ。明らかに資金の流れが変わったのだ。

ファニーメイ、フレディマックが更なる格下げに見舞われれば世界中の投資ポートフォリオが受ける打撃は図り知れない。さらに米国財務省証券の格付けにも影響が及ぶとなれば、誰も経験したことのないクラッシュが起る。米国市場でEquityDebtのトレード・オフが消失しているのもこの為だ。

クラッシュが来る。今は Exodus to cash、ただそれあるのみではないだろうか。

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