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2008年7月25日 (金)

ベリーの栽培とゼミ

素人が片手間で育てても収穫できるベリー類は手軽さが魅力だが、ベリーの種類によって栽培の難易度はいろいろだ。

最も簡単なのがストロベリー。苗を買って水をやるだけなので高い糖度の果実というわけには行かないが、次々と実る。また種類が多く収穫時期が少しずつずれるので、長い期間にわたって果実を楽しめる。

次いで簡単なのがラズベリーで、開花から結実までの期間が短い。収穫期は初夏の一週間から10日程度で、あっという間に終わってしまうが秋にもう一度収穫できる年もある。取り忘れた実が土に落ちて翌年発芽することもあり、あまり手間がかからない。

若干忍耐を要するのがブラックベリーだ。発芽から開花まで3年程度かかり、開花から果実の収穫までの期間も長い。だがその代わり、実の形状がいかにもベリーらしく、色も緑、赤、黒と熟して行くペースが実によって異なるのでカラフルな色彩のモザイクになる。盛夏の季節感を演出してくれるベリーである。

ストロベリー、ラズベリー、ブラックベリーはポットの苗を買って水をやるだけでも育つが、そうは行かないのがブルーベリーだ。土作りから施肥、剪定まで、かかる手間が他のベリーの比ではなく、少しでも怠ると収穫できない。素人の片手間仕事では収穫までたどり着くのは至難。栽培にはある程度の覚悟が必要である。

ベリー類にはそれぞれ個性があり、栽培の工夫も収穫の楽しみもそれぞれだ。毎年収穫が終わると、来年のためにまた一からやり直しとなる。何だかゼミによく似ているな、と思う。

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2008年7月17日 (木)

河野雅治とMax Weber

洞爺湖サミットから1週間、シェルパを務めた河野雅治外務審議官の報告会に出席した。クローズド・フォーラムなので具体的内容の紹介は差し控えるが、ハイリゲンダム・サミット報告会以来1年ぶりにお目にかかり、大変驚いたことがある。風貌が1年前とは別人のように一変していたのだ。

1年前、河野審議官の表情や話し方は安倍さんにそっくりであったが、今回は福田さんそのものだった。最後の質疑の部で、C級NGOの代表と思しき質問者の「喫緊の課題である地球温暖化にも原油価格問題にも何一つ答えられなかった史上最低のサミットだ」との発言に対して、ご質問の趣旨はそういった評価をどう思うかということですか、と確認した上で「サミット開催直前まで多くのNGOから要望や圧力が、また首脳宣言・議長総括のリリース後には評価できる点とそうでない点について詳細なコメントが寄せられた。(マトモな)NGOは国際社会の一員として不可欠な存在になっていることを実感した。」と斬り捨てたところは、福田さんのぶら下がり会見を彷彿とさせた。痛快であった。

もしもMax Weberが今の世に存命であったら、河野雅治こそ職業(ベルーフ)としての官僚の理念型(イデアル・ティプス)である、と言ったに相違ない、と思った。

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2008年7月15日 (火)

今はクラッシュ前夜なのか

6月最終週、某大手金融機関の株主総会で一人の個人株主がファニーメイ債とフレディマック債の保有残高とリスク認識について質問した。会社側は具体的回答を避け、リスクは適切に管理されているとの説明にとどめたが、この株主の懸念が不幸にして的中しそうだ。先週ファニーメイとフレディマックの株価がついにクラッシュしたのだ。FRBは間髪を入れずにサポートを表明した。

米国は何としてもシステミック・リスクを回避するだろう。だが言うまでもなくファニーメイとフレディマックはquasi-sovereignだ。真に懸念されるのは米国自身の財務格付けがAAAから転落することである。事実、先週末以降のcredit squeeze は急激なドル安を伴っており、単独安が「お約束」の円でさえユーロや豪ドルとほぼ同一の比率で上昇している。ドルの全面安だ。明らかに資金の流れが変わったのだ。

ファニーメイ、フレディマックが更なる格下げに見舞われれば世界中の投資ポートフォリオが受ける打撃は図り知れない。さらに米国財務省証券の格付けにも影響が及ぶとなれば、誰も経験したことのないクラッシュが起る。米国市場でEquityDebtのトレード・オフが消失しているのもこの為だ。

クラッシュが来る。今は Exodus to cash、ただそれあるのみではないだろうか。

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