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2006年10月 4日 (水)

Spinning Wheel

1969年2月に全米ヒット・チャート第2位を記録したBlood, Sweat & Tearsのヒット曲" Spinning Wheel"の歌詞は"What Goes Up, Must Come Down" というフレーズで始まる(David Clayton-Thomas作詞)。ニューヨーク原油先物相場(WTI)は7月14日に市場最高値78.40ドル/バレルを付けたが、ブルームバーグによると本日(10月4日)の時間外取引で58ドル台へと下落している。今回の油価高騰は過去2回の石油ショックとは異なり、供給サイドのネックから発生したコスト・プッシュ型ではなく、中国・米国の好況によるディマンド・プル型だ。好況・不況は循環するから、今回の油価高騰はいずれ冷める、と予想しておいたが、事実その通りの展開になった(下記の過去ログ2件参照)。フローの需給には"What Goes Up, Must Come Down"がよく当てはまるのだ。

 だが、ストック調整による需給の変化は一方通行になる。経済外的要因から原油の供給構造が変わってしまった為に起きた過去2回の石油ショックや、昨年後半の世界規模での日本株の過小評価是正は、いずれもストック調整であったから"What Goes Up, Never Comes Down" だったのである。今需給はフローで動いているのか、それともストックで動いているのか。この見極めがとても重要であることを、ゼミナールBの開講にあたって新ゼミ生たちに歓迎メッセージに代えて伝えておく事としたい。

参照ログ:
http://professor-snape.txt-nifty.com/investors_eye/2006/05/post_8141.html

http://professor-snape.txt-nifty.com/investors_eye/2005/08/post_13d0.html

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