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2006年8月26日 (土)

債券への回帰が始まったのか

 8月25日の各国市場で主要なベンチマーク金利が大きく下落(債券価格が上昇)した。10年債の利回りはブンズが3.8%割れ、米TNが4.8%割れ。JGBに至っては1.7%割れ寸前だ。9月末決算を控えたトレジャリー・ディーラー達にとっては嬉しいプレゼントだ。

 今回の債券価格上昇には特徴が二つある。一つは各国とも株が売られておらず、株価と債券価格とのトレード・オフが消失していること、もう一つは債券価格の上昇が主要各国の市場で同時に起っているので、10年物ベンチマーク債の日米間金利差が3%、米欧間が1%と、相対的な金利差にはほとんど変化がないことだ。

 この二つの特徴はどちらも主要各国共通に観察されているから、各国共通の要因が働いているはずだ。インフレ懸念の後退がそれである。株価と債券価格とのトレード・オフが消失しているのもその為だ。米国・欧州・中国が、この順番で早目の金融引締めにより総需要抑制策を取ってきたことが、原油価格の高騰にもかかわわず「今回のインフレはコントロ-ラブルだ」という市場のコンフィデンスに結びつきつつあると言えよう。日本は脱デフレどころではなくなり、利上げも棚上げとなりそうだ。

 相対的な金利差に変化がないから、為替には大きな変動がない。こういう局面では慌ててバタバタとポートを動かしてもロクな事はなさそうだ。今年前半に仕込んだFixed Incomeが良いポートになっている筈なので、それをキープすることを当面の基本方針とし、今回のような行き過ぎの局面では一たん利喰い、金利反騰局面で仕込み直すなど、コマメに持ち値をメンテナンスして行けばまだしばらく「果報を寝て待つ」ことが可能だろうと考えている。

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