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2006年7月22日 (土)

ヘッジファンドの次のターゲットはスポーツクラブ

 1ヶ月もブログの更新をさぼっていたが、その割にアクセス数がちっとも落ちなかったのは、多分学生が期末レポート作成のためにかける検索がさかんにヒットするからだ。学期末にはいつもこの現象が起る。ヒットするキーワードを見るとポートフォリオ系・金融工学系と並んで西洋史・宗教史系も多い。更新をさぼっている間にもポートは結構動かしていて、エクイティからシフトした円投の豪ドル債などは為替だけで1週間で3円もプラスだ。長期債を金利差で買っているので、ここは為替だけ先物でショートにしてみようかと考えているところだ。

 ところで最近ブルームバーグが配信した記事で気になったものがある。日付は失念したが、ヘッジファンドの次のターゲットはスポーツクラブだという趣旨であった。たしかに昨年マルコム・グレーザーがマンチェスター・ユナイテッドの買収資金を調達した際、グレイザーがデフォルトした時は米ヘッジファンド3社がマンUの株主になるというバック・アップ契約を締結していたし、ドイツで唯一上場しているサッカーチーム、ボルシア・ドルトムントの株式11%をアブソルート・キャピタル・マネジメント・ホールディングスのCIOフロリアン・ホムが買った。最近では英ニューキャッスル・ユナイテッドの28.8%を保有する大株主に対して米ポリゴン・インベストメントが買収を打診した模様。サッカーだけでなく、A1グランプリは年内の新規株式公開(IPO)を計画しているが、同株式の32%はロンドンのRABキャピタルが率いる投資家連合が保有しているという。   
 
 ところがブルームバーグによるとスポーツクラブは航空、ファッション、映画業界と並んで世の中で利益の上がらない代表的な業種であり、ヘッジファンドのスポーツクラブへの投資は、エクイティをスクイズしてキャッシュが厚くなり、高配当維持圧力が高まる中での苦し紛れのポートではないか、というのだ。日本でも村上ファンドが配当圧力に耐えかねて阪神球団にまで手を出して失敗し、楽天もイーグルス売却のタイミングをはかっている様子だ。スポーツクラブの経営は最近の学生が好んで取り上げたがるテーマだが、ポートの対象としてのスポーツクラブはまだ始まったばかりで、これから相当の時日と紆余曲折を経てクレジット・データが蓄積されて行くのであり、当面の間は素人が手を出すと怪我をするハイリスク・マーケットなのだということを十分理解しておきたいものである。

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