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2005年12月 4日 (日)

ドル・ベースで見た日経平均

12月3日付FT(ウィークエンド版)1面の記事”Dow heads for 11,000 level”が、今週はNYダウが4年ぶりの11,000台目前に迫っただけでなく日経ダウが5年ぶりに15,000台に乗せ、メキシコとブラジルでは株価が市場最高値を更新するなど、世界規模で株価が続伸していることを紹介している。またこの記事にはないが、昨日のブログで取り上げた通り欧州株も4年ぶりの高値水準だ。かねてからこのブログで指摘している世界規模での債券からEquityへの資金シフトが続いているのだ。日経平均もまだ上値を追うと考えてよいと思っているが、注意しておきたいのは米・欧の株高がそれぞれの国内投資家の買いに裏付けられているのに対して、日本は外人買いに支えられているという点である。日経平均はドル・ベースで見る必要があるのだ。

今年の日経平均は年初から5月まで11,000-12,000円の間で小変動を繰り返していたが5月中旬から騰勢に転じ、12月の15,400円台まで一気に35%上昇した。ところが5月から12月までのこの期間に円はドルに対して105円から120円まで減価したため、ドルベースで見た日経平均の上昇率は20%を下回っている。現在の日経平均のリード役は10月までの不動産・銀行に向かうバリュー投資(国際的な水準訂正買い)から11月以降は円安に支えられた輸出銘柄に対するグロース投資に交替したので、円が対ドルで底を打つ時が日経平均の天井となる可能性が高い。ひとたび為替相場が円高に向かえば、外人投資家は円転採算から見て絶好の利喰い場を見ることになるから売り越しに転じてくるだろう。今後数ヶ月間のポートフォリオ・マネジメントの最も重要なポイントはEquityからのExitのタイミングである。そのタイミングの鍵を握る円高への転換の引金を引くのは、日銀による量的緩和の終焉がもたらす日米長期金利差の縮小であろう。年末にかけて為替、債券、Equityの各市場から目が離せなくなって来た。

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