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2005年12月16日 (金)

J-Reitに想定外の異変

為替と株にやっとまともな調整局面がやってきた。円/ドルが121円台から115円台へ、日経平均が15,700台から15,200台へと、株価・ドルともに続落した。このこと自体は12月4日のブログ「ドル・ベースで見た日経平均」で予測しておいた通りであり、想定内だ。また日本だけでなく欧州でもアメリカでも債券に資金が戻っており、債券価格と株価のトレード・オフの関係が継続している。これも想定内だ。

だが今回の調整局面で想定外のことが一つある。Fixed Incomeに資金が入る時には必ず買われていたJ-Reitが逆に売られているのだ。今までになかった現象が起きた時は要注意である。投資家のJ-Reit離れの最大の理由は耐震強度偽装問題から来た不動産市況への不安だが、もっと大きな不安が隠されている。ノン・リコース・ローンだ。このブログで何回も指摘してきた問題が顕在化しつつある。

J-Reitだけでなく、地域金融機関が「リレーションシップ・バンキング」の錦の御旗のもと、中小不動産案件にノン・リコース・ローンを売りこんできたが、本当にノン・リコースになりそうな雲行きになってきた。そうなると、不動産市況以上に地域金融機関にとっての新たな不良債権の芽が心配になる。投資家はそんな展開を嫌気してJ-Reit離れを起こしているのかもしれない。しばらくの間J-Reitから目を離せなくなりそうだ。

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