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2005年11月25日 (金)

Once a dealer always a dealer

マ‐ケット・ディーラーなら誰でも知っているこの諺は、市場ビジネスを経験してそのルールを学んだ者はそれを生涯忘れない、という意味だ。ただこの諺は他人の資金を預って人の褌で相撲を取っているファンド・マネージャー系ディーラーよりも、自社の決算損益責任を預り、2‐way priceをQuoteしてマーケット・メークを行うトレジャリー系ディーラーにこそふさわしい。

では、ここで言うマーケットとはどんな世界で、マーケットのルールとはどんな事なのか。簡単に言うと成熟した自由なマーケットでは、経済学のテキストの中にしか存在しないと考えられている、誰も価格を支配できない「完全競争」や、Out of marketなプライスの持続を許さない「一物一価の法則」が実在していて実体験できる世界なのだ。もしもOut of marketなプライスがオファーされたとすると、狼の群れに放たれた兎のように同時裁定によって瞬時にして消滅し、持続的に存在し続けることはない。もし存在するように見えたら、それなりの理由が必ずある。狼の群れの中で生きている兎がいたら、それは煮ても焼いても食えない「わけあり」の毒兎なのだ。Once a dealerならこの事をよく知っているので、姉歯秀次建築士が設計したマンションを買うことはない。プライスがOut of marketだった筈だからである。就活中の三年次生諸君もマーケット・メカニズムを学んだ者として、四大新卒総合職に対する二十万円を超える初任給のオファーが意味するものをしっかり読み取れる学生であってほしいと思う次第である。

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