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2005年10月27日 (木)

エキゾチック債がブーム

南ア・ランド債が個人投資家に爆発的に売れており、支店間で玉の奪い合いになっているとゼミのOBであるN嬢から聞いて、いよいよデザート・コースに入ったな、と思った。

エキゾチック物は時々ブームになる。最近では豪ドル、NZドル、インドものなどが流行った。中国のEquityは、実は買えるのは香港ドルだとバレた途端さすがに皆さんの熱がさめたようだが、今の南ア・ランド債の人気も、Equityや円投外貨といったメイン・ディッシュでお腹が一杯なのにちょっとつまんでみたいデザートのようなものなのだろう。デザートなら良いが、これをメイン・ディッシュとして食べると健康を害する。

人様のお金を預かって運用するファンド・マネージャーなら失敗が直接自社の懐に響かないから、時にはエキゾチック物も良いかもしれない。だが私はトレジャリー一筋で来たから自分の失敗は自社の欠損になり、場合によっては公表決算損益に影響が及ぶ。また機動的に実現益と含み益の比率を操作する必要があるので、流動性の乏しいものはどうしても敬遠しがちになる。個人投資家としてもその習癖が抜けないままだ。ランド債を買っている人は気配値のチェックだけではなく、時には証券会社に価格・為替それぞれの売値と買値を同時に出してもらうとよい。その売買幅の広さに気が遠くなる筈だ。(出してくれないかもしれないが…)従ってエキゾチック債は短期保有だと妙味が薄く、長期保有を前提に円との金利差で為替リスクをヘッジする買い方になるが、エキゾチック通貨は長期的には金利差を帳消しにするほど対円で下落するリスクがある。Exitの不安が払拭できないのだ。

更に私には「旧英連邦系通貨は売り」という固定観念がある。ポンド、カナダ、豪ドルなど、すべてショートを得意としてきたので、個人投資家として売りから入れないランドはやはり嫌だ。年間貿易黒字50億ドル、失業率30%……それでもランド債買いますかね?

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