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2005年9月26日 (月)

人民元のマーケットメーカーとは?

本日(9月26日)のブルームバーグに「中国、人民元のマーケットメーカーに米シティなど指名へ」という記事が配信されているが、誰かこの意味わかりますか?

記事の要旨は、中国人民銀行がHSBCホールディングスやシティグループ、中国銀行などを人民元のマーケットメーカーに指名する可能性があり、指名された各行は年末までに人民元の対ドル、ユーロ、円取引で価格提示や売買を許可される見通しで、これにより中国人民銀行が一手に行ってきた人民元相場の決定が各銀行に開放されることになるとのこと。

この記事が正確だとすると、これは通常使われているマーケット・メークとは全く別の話である。マーケット・メークとは、公募発行された証券の引受けを行った業者が引受け銘柄の流通市場における流動性を担保するために、売買両サイドの価格を市場に提示することをいう。外国為替の場合には発行市場も引受け責任も存在しないから、自ら市場のリーダーたらんと欲する機関が売買両サイドの価格を市場に提示する。これもマーケット・メークと言うが、外国為替の場合マーケット・メーカーは誰の許可や指名を受けるわけでもなく、自らの意思でマーケット・メークを行うのだ。更にこの記事にはスタンダード・チャータード銀行のコメントとして「マーケット・メーカーが指名され次第、各行は人民元の対ドル相場を自由に決定することができる」とあるが、そういうことであればマーケットメーカーというよりも為銀ライセンスに近いものであり、とりたてて人民元取引の自由化に結びつくものではないと考えたほうがよさそうである。

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