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2005年9月 5日 (月)

信用スプレッドの縮小(BISレポートを読んで)

8月はじめにこのブログで、信用スプレッドの縮小がEquityへのグローバルな資金シフトをもたらしている為今回の株価の上昇は一過性ではない、と指摘したが、今日のBloombergに9月発行の国際決済銀行(BIS)の四半期レポートについての記事が出ていたので、BISのオリジナルを読んでみた。BISの分析によると5月18日から8月26日までの約3ヶ月間でA格債の対米国TNスプレッドは81bp から73bpへ、さらにジャンク債は457bpから334bpへ縮小しており、投資家の信頼感が大きく回復した。この背景として同レポートは、好調な企業業績(日・米・欧州ともに企業のバランス・シートはここ数年間で今が最も強い、とまで言っている!)が、GM・Fordのジャンク・グレードへの格下げの他のセグメントへの波及を限られたものにとどめた事を指摘している。Ford債を円投でポートに入れてある関係でGM・FordのTNスプレッドを定期的にフォローしているのだが、どうやらアク抜けした感があり、原油高にもかかわらず値崩れしていない。たしかにニューオーリンズを直撃したハリケーン・カトリーナの後遺症は無視できず、(そういえば昔ニューオーリンズで、ドロ川であるミシシッピ川の岸に座り込み、今にもスローなブルースが聞こえてきそうな川のうねりを何時間も眺めていたことがあるのを思い出した)Fixed IncomeとEquityとの間での神経質な資金移動はしばらく続くだろうが、大局観はEquityで押さえておいて間違いなかろうと考えている。

今日は、時にはBISレポートがポートに役に立つこともあるのだ、と再認識した日であった。

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