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2005年8月 3日 (水)

今回の金利上昇と株価

今回の金利上昇は、株価上昇に結びつく点が大きな特徴だ。

順イールドカーブがフラット化して行くパターンには二通りある。1つは短期金利が手前から持ち上がって中期⇒長期へと金利を押し上げて行く、遊園地のプールなどによくある人工波型。この場合はインフレ圧力が高まったり、通貨に売り圧力がかかるなど、国内経済がかなり深刻な問題を抱えており、資本の対外流出が起きていることが多いため、インフレ対策・為替対策両面から政策的にマネーサプライが圧縮され、短期金利が急騰する。途上国の経済危機に際してよく見られるパターンだ。短期金利主導で順イールドカーブのフラット化が起るのである。逆イールドまで行くことも珍しくない。だから人工波型のフラット化が起きている場合には、株価は深い下落トレンドに沈みこむのが普通だ。

もう一つのパターンは、これとは逆に長期⇒中期へと金利が切り上ってイールドカーブがフラット化する津波型。これは短期金利が主導しているのではなく、債券が売られているために生じている、債券価格主導型のフラット化だ。今日本で起きているのはこのパターンである。国内経済が問題を抱えていて短期金利が上昇しているのではなく、逆に国内経済が好調であるために、債券から株式に資金がシフトし始めたのだ。

大手銀行の不良債権処理が終了し、日本型ユニバーサル・バンキングの形がようやく見えてきた。東京の路線価も13年ぶりに上昇に転じた。完全失業率は低位安定となり、大学新卒の採用は久方ぶりに昨年来はっきりと売り手市場に転換している。中期的ポートの重心を債券から株式に移すべき時が来たと言ってよいのではなかろうか。8月1日のブログで指摘したように信用スプレッドが縮小しているため、純資産倍率の低い銘柄やJ-Reitは、目先のアップダウンにとらわれずに下がったら仕込んでおくという方針で臨めば、3年程度のスパンでは果報を寝て待てるようになるだろう。

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