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2005年6月23日 (木)

原油高なのになぜ金利低下?

 原油先物が連日最高値を更新して60ドルに迫る勢いなのに、米国TN(10年)は昨日(6月22日)のニューヨークで再び4%を大きく割り込んだ。ブンズも3.14%まで利回りが急落だ。なぜなのだろうか。

 キーワードはFlight to Quality(質への逃避)だ。原油価格上昇に伴なって米国企業の業績が二極分化している。負け組の代表がGMとフォードだ。GMの別働隊であるGMACなどの金融部門はDebtが投資適格で人気なのだが、いかんせんクルマ本体の業績が原油高に直撃されている。こうした負け組のEquityから逃げた資金が国債を筆頭とする高格付のDebtに一時避難しているだけなのだ。このまま金利低下が続くと読むのはかなり危険だ。

 日本も似たような状況にあり、ヒトゴトではない。原油高はこれから企業業績にジワジワと効いてくる。JGB(日本の国債)も米TNに連れて金利が下落しているが、危険水域が近い。日銀政策会合が長期金利上昇許容のサインを送る時、内外の機関投資家のJGB売りは空前の規模となるだろう。日本の企業業績も負債比率の大小によって勝ち組と負け組にはっきり二極分化する。限に過去4週間のJ-Reitの価格変動を見ると、既に金利上昇を先取りした銘柄間格差の拡大がはっきりと起きているのだ。金利上昇に備えた中期ポートフォリオの組み直しが今必要だ。うまく組み換えられれば、また3年ほどは何もしないで「果報を寝て待つ」暮しが送れそうである。

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