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2005年5月24日 (火)

ドル金利急落!

昨日(5月23日)週明けのニューヨークで米国10年国債の利回りが 4.06%(前週末比 -0.06%)まで急落し、カナダ10年国債(4.09%、同 -0.01%) との逆転現象が久しぶりに解消された。

理由は三つ考えられる。

(1)原油先物価格が落着いたこと。四月はじめに58ドル台まで上昇したが、このところ50ドル前後で落着いている為、インフレ懸念が後退した。

(2)海外需給。米国の経常収支は赤字が拡大しており、黒字国からの資本流入が増加している。またユーロはまだまだ対ドル高値圏にあり、値ごろ感からドルへのスイッチを進めやすい。

(3)米国内需給。GM・フォードの格付低下を契機として、債券市場で「質への逃避」が起きている。

ではドル金利の下落は今後も持続するのか。現時点での私の判断は「NO」だ。

(1)原油価格はたしかに落着いてはいるものの、まだ50ドル前後の水準だ。中国の高度成長や中東の供給不安といった原油価格を下支えしている中長期的要因に変化はなく、原油価格が現水準から大幅に下落するとは考えにくい。

(2)海外需給は良好だが、今後も増加する軍事費が財政を圧迫し続ける構造に変化はなく、米国国債の需給が本格的に改善されることは期待しにくい。

(3)GM・フォードの格下げによる「質への逃避」が起きているものの、格付機関によって評価に差がある上に、フォードについては社債の価格が持ち直し、投資適格債並みのスプレッドを回復している。格付機関の判断と市場の判断がズレたわけで、「質への逃避」がトレンドとして定着するかは疑問。

よって米ドル債は一たん利食い時と見る。

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